
うに提案(WP42)があった。ODFはAFTNを利用してAIDCメッセージを交換するために用いられている。パネルの中では、これは地域的な問題であるとの意見が支配的でありANNEX10への反映は見送られた。
パネル・セクレタリからANNEX10 AMENDMENT69に関連するAFTN運用手順の実施状況が各国で異なっているという報告(WP27)があった。日本に関連する部分としてAFTNメッセージ・フォーマットの相違、AFTNアドレスに関する相違が指摘された。日本からこの相違は、隣接国(ホンコンとロシア)がAMENDMENT69に従っていないためそれに対応するために意図的に実施されているものであるとの説明が行われた。
3.2.6.2 ATN計画実施ガイドとAFTN/ATNゲートウェイ運用概念書の発行
各国がATN実施計画を作成する際のガイドラインを記述したATN実施計画ガイド(WP5)とAFTNをATN上で実現させるためのAFTN/ATNゲートウェイの機能概要が記述されたAFTN/ANゲートウェイ運用概念書を一体化し、lCAOがマニュアルとして発行することが勧告として採択された。
勧告2/1ATN実施計画ガイドの発行
ICAOは本議題報告書に添付されている文章をマニュアルとして発行すること
このドキュメントをマニュアルとして発行することは、ATNPが継続して内容のバージョンアップをおこなうことができることを意味している。サーキュラーとして発行された場合は、バージョンアップができないことになる。
3.2..6.3 FANS−1に関する議論
IATA代表からATN実施計画ガイドの中にFANS−1装備機の扱いを含めるべきであるとの意見(WP41)が出された。FANS−1機とCNS/ATM機の両方を扱うための研究が必要であることは出席者の大部分が賛成しており、今後ATN計画実施ガイドにFANS−1からCNS/ATMへの移行に関する記述を追加することが合意された。FANS−1機の記述を追加することは、ATNSARPsだけでなくADSPの作成しているドキュメントや各サブネットワークSARPsにも大きな影響を与える。この点に関して、FANS−1機の記述がATN実施計画ガイドに含まれることになってもATNSARPsに対しては変更を加えないということで意見が一致した。
FANS−1で使用されるADS/CPDLCのメッセージ・セット(RTCADO−219,DO-212,ARINC745上で定義)とATNSARPs上のメッセージ・セットの種別や内容に差異があることが指摘された。この差異はADSPがADS/ATSデータリンク・アプリケーション・サーキュラ(C?RCULAR256−AN/152)を作成する過程で、べ一スとなったRTCA規格に対して議論の中で生じた修正をフィードバックしなかったために生じたものと考えられる(ATNSARPsはこのサーキュラで定義されているメッセージ・セットを使用している)。この差異をそのままにしておくと、管制官あるいは管制システムがFANS−1機とCNS/ATM機を同時に扱うことが困難となる。この問題は、97年3月の全体ワーキング・グループ会議と97年1月アトランタで予定されているADSPWG会議で議論され
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